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難聴

難聴とは

難聴とは、耳の聞こえが悪くなることです。 難聴には様々なタイプがあります。としては難聴が生じる時期によって「先天性難聴」と「後天性難聴」に分類できます。また症状では、低音が聞きにくい、高音が聞きにくい、母音は聞き取れるのに子音が聞き取りにくいなど、様々です。
少し具体的に言えば、「突発性難聴」「伝音性難聴」「感音性難聴」「混合性難聴」に分類できます。

突発性難聴

あるとき突然に耳が聞こえなくなる病気です(通常片側)。
突発性難聴の原因はまだわかっておらず、急激に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます。
突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳が詰まった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。
めまいは約半数の患者さんに認められますが、良くなった後にめまいを繰り返すことはありません。
また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。
発症が突発的であることから、ほとんどの患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く、早期に治療を開始すれば聴力回復の可能性が高くなりますので、早期の受診・治療が大切となります。
突発性難聴の発症前に精神的・肉体的疲労感やストレスを感じていることが多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することも大切です。
急性期の治療としては、お薬(ステロイドを含む)による治療、高圧酸素療法などがあります。難聴の程度によっては入院治療が望ましい場合もあります。

伝音性難聴

外耳または中耳の形成がなっていない、あるいは機能がうまくいっていないことにより、音波が効率的に鼓膜のより内側(=内耳)に伝わらないために起こってしまいます。 ただ、一時的な機能不全であれば、基本的には治療法が確立されている症状なので、聴力の回復を十分に期待できる難聴です。

感音性難聴

最も一般的なタイプの難聴です。 内耳または聴覚神経に原因があります。 内耳のある部分(蝸牛;かぎゅう)に損傷があり、 蝸牛の有毛細胞が損なわれて、昇格刺激を脳に伝達できないというのが一般的なケースです。 感音性難聴には、出生時にすでに発症している先天的なものと、出生後に発症する後天的なものがあります。こちらのタイプの難聴は、音を信号に変換し脳に伝える神経系(内耳や大脳)に異常が発生するもので、聴力の完全な回復は非常に困難な難聴です。

混合性難聴

上記2つの症状が混ざったものです。混合性難聴の適切な治療方法については、伝音性難聴と感音性難聴の症状によります。
治療方法としては、一般的に、副腎皮質ステロイドや循環改善薬、血管拡張薬で体内の血流の循環を良くしたり、代謝賦活薬、高気圧酸素療法、星状神経節ブロックなどを使います。
耳がしっかり元通りに聞こえるようにするには、早期から診療を受けることが何より大事です。少しでも耳が聞こえづらいなどの違和感が出たらすぐに医者に診てもらいましょう。

難聴の治療について

難聴のなかには時間がたってしまうと治療しても回復しにくくなるものもあります。いずれ治るだろうと様子をみずに、早めに対応して治療を開始しましょう。
補聴器の相談も院内で承っておりますので、まず診察にお越しください。